住宅市場動向調査_3人に1人が賃貸住宅で困った経験あり

国土交通省はこの度、平成28年度の住宅市場動向調査を公表した。


本調査は住み替え、建て替え前後の住宅やその住居に居住する世帯の状況等を把握し、

今後の住宅政策の企画立案に活かすことを目的としている。

 

以下、民間賃貸住宅に係る調査結果と相談員の解説を記載するのでご一読頂きたい。

(1)住居の選択理由(賃貸)

   1位 家賃が適切だったから 55.7%

   2位 立地環境が良かったから 47.7%

   3位 広さ・設備・デザインが良かったから 34.0%

   4位 昔から住んでいる地域だったから 15.0%

 例年通り家賃、立地、広さの順で理由が並んでいる。

 

(2)賃貸住宅に関して困った経験があるか

   ある 36.0%(+2.8%)

   なし 60.9%(-4.4%) 

  困った経験は3年連続で増加しており、賃貸トラブルの原因となる問題が増えている。

(3)困った経験のある内容 

   1位 敷金・礼金などの金銭的負担 51.5%

   2位 近隣住民の迷惑行為 39.2%

   3位 家主・管理会社の対応 31.4%

   4位 修繕費用の不明朗な請求 25.8%

   5位 連帯保証人の確保 24.7%

   6位 家賃、敷金の精算 18.0%

 近隣トラブルは依然高いほか、4人に1人は連帯保証人の確保に苦慮していることが分かる。

 

<平成28年度住宅市場動向調査について>